伝統の黒紋付染技法を現代風にアレンジ
~伝統の染を洋服へ~
山勝染工株式会社のオリジナルブランド『中村商店』のストールは、400年以上の歴史を誇る名古屋黒紋付染めの技法を受け継いだ職人たちが、手作業で丁寧に染め上げた、重厚で深みのある黒色が特徴です。大正8年に創業して以来、名古屋城のお膝元で黒紋付染めに携わってきた山勝染工株式会社は、 江戸時代に誕生した伝統的な「黒」を守り続けてきました。この特別な黒色は紅の染料を用いた「紅下染め」から生まれますが、染料の微妙な調整は熟練した職人にしか成し得ません。昔ながらの製法で仕上げられた美しい黒色は色落ちしにくく、お洗濯で丸洗いもでき安心です。
深みがありどこか日本らしさを感じるストール。男女問わずファッションのアクセントに最適な逸品です。
生地は知多木綿のシングルガーゼ素材を使っています。
染は名古屋黒紋付染独自の紋当金網の技法にヒント得たシンプルな丸がアクセントの物や絞りの技法を使ったムラ染めなど3種類のラインナップです。
【商品内容】
▪黒紋付染ストール「知多木綿 200×90㎝」×1枚
※「黒紋、黒霧、青霧」の3種類の中から、デザインを選択してください。
【黒紋付染め(くろもんつきぞめ)】
黒紋付染めには、浸染(しんぜん・ひたしぞめ)と引染(ひきぞめ)があります。浸染では紋型紙を紋を入れたい位置に置き、生地の両面から金網で挟んでしっかり縫い付けます。きれいに染まるように、生地を熱湯に漬ける地入れ作業をし、紅の染料を使って紅下染めを行います。下染めが終われば、今度は黒の染料でじっくりと染め上げます。一方、引染は紋の部分に伏糊をして刷毛で黒く染め、白く残った紋の部分に手書きで紋章を入れます。紋当金網(もんあてかなあみ)を使う技法は、江戸時代に活躍した黒紋付染師が生み出した技法を明治時代に改良したものです。「紋当金網付け(もんあてかなあみつけ)」技法と呼ばれている、名古屋黒紋付染め独自のこの技法を用いて、高温の染液で時間をかけて染めるため、深みのある黒色が得られます。名古屋黒紋付染めは、日本の伝統的工芸品に指定されており、色褪せない堅牢な黒色がなによりの特徴です。
【黒霧(くろきり)、青霧(あおきり)】
日本に現存する最古の絞り染めは、奈良時代のものです。糸などで布地を強く括って防染する絞り染め技法の「纐纈(こうけち)」は、現在の絞り染めの原点とされており、江戸時代には多くの技法が完成しました。原始的な染色技術が用いられている絞り染めですが、絞り方によって、さまざまな美しい表情が生まれます。いくつか絞り方がありますが、絞り染めのもっとも重要な工程は「絞括」で、この工程を手作業で丁寧に行うことで、独特の模様が表現できます。同じ絞り方でも、まったく同じ作品が作れないところが、絞り染めの面白いところ。染め上がりは、一点一点すべて異なります。絞り染めの伝統技法のひとつであるむら染めは、ゴムや紐で生地を括り、わざと染めむらができるようにしたもの。生地を縛った部分は染まらず、生地そのものの色が残りますが、固定の強弱などによって「にじみ」や「ぼかし」が生まれ、味わいのある仕上がりになります。
【サイズ】200×90(cm)
【素 材】綿100%
【産 地】知多木綿(愛知)
愛知県名古屋市
【注意事項】
商品によっては1~2㎝程、サイズに若干の誤差がある場合がございます。ご理解の上、お買い求めください。
【お手入れ方法/洗濯方法】
▪手洗い又はネットに入れ洗濯してください。
▪漂白剤は使用しないでください。
▪タンブル乾燥は型崩れや縮みの原因となりますので、使用しないでください。
▪乾燥は、形を整え「陰干し」またはバスタオルの上で「平干し」にしてください。また、裏返しで日が強く当たらない箇所に干してください。日に強く当たる箇所に干すと太陽の光で変色・退色してしまう恐れがありますので、ご注意ください。
▪アイロンは150℃まで。
▪石油系ドライクリーニング(弱)
▪(ごく弱い)ウエットクリーニング
クレジット会社承認後、7営業日以内に発送いたします。
返品不可商品となっております。
「中村商店」 伝統的工芸品、名古屋黒紋付染の染元、山勝染工株式会社が手掛けるアパレルブランド。 時代の変化により、黒紋付や着物がだんだんと着られなくなり、日常着で合った着物が非日常になってきています。 私たちは、伝統の黒紋付染技法を現代風にアレンジ、伝統の染を洋服へ。 今までとは違った表現をすることで、より多くの人に伝統の技術の素晴らしさを知ってもらえると思います. このような取り組みにより、伝統産業の活性化、後継者へのアプローチにつながっていくことができれば幸いです。